島津重久女(島津実久室、上ノ城、妙朝)
生没年未詳
<略歴>
薩州家当主・島津重久(後・成久)の五女で、甥に当たる島津実久の妻となり、島津義虎を産んだ。史料では実久との間に生まれたのはこの義虎一人だけであり※、彼女は若死にしたと思われる。
『「薩藩旧記雑録」諸氏系図薩州用久』では彼女の別名として「上ノ城」「妙朝」が併記されている。おそらく生前は「上ノ城」と呼ばれ、「妙朝」は法名であろうと推測される。
年度 (日本歴) |
年度 (西暦) |
年齢 | 出来事 | 出典 |
(年度不明) | 誕生。父・島津重久、母・不明 | 「旧記雑録」諸氏系図3薩州用久「成久」 | ||
(年度不明) | 島津実久の下に嫁ぐ | 「旧記雑録」諸氏系図3薩州用久「成久」 | ||
天文5年 | 1536 | 島津義虎(島津御平夫)を出産 | 「旧記雑録」諸氏系図3薩州用久「成久」 | |
(年度不明) | 死去。法号「妙朝」? | 「旧記雑録」諸氏系図3薩州用久「成久」 |
※実久の長女、次女も義虎の姉に当たるという時系列から見て、彼女が母親の可能性が高いが、史料に記述がないため保留する。