島津(桂)忠利女(新納久饒室)

生没年未詳

<略歴>
天正〜文禄頃の女性。実家・桂家は島津氏の有力分家の一つで、夫・新納久饒は島津忠良母・新納是久女(常磐)の縁者で重く用いられた。しかし、彼女と久饒の間に生まれた男子は全員早世、一人娘が嫁いだ川上久利も川上本宗家を継ぐ人物ながら朝鮮出兵、庄内の乱と次々と兵役を忌諱して廃嫡され、幸福な人生とは言えなかったようである。
ちなみに夫・久饒の跡は久饒の甥・久詮(新納久時・新納康久三女夫妻の次男)が養子に入っている。


<年譜>
年度
(日本歴)
年度
(西暦)
年齢 出来事 出典
(年度不明) 誕生 父・桂忠利 母不明 「諸氏系譜」新納氏 萬菊
(年度不明) 久饒の長男・萬菊を生む 「諸氏系譜」新納氏 萬菊
(年度不明) 久饒長女(後 川上久利室)を生む 「諸氏系譜」新納氏 久饒長女
(年度不明) 久饒次男・三吉を生む 「諸氏系譜」新納氏 三吉
(年度不明
5月15日)
長男・萬菊早世(享年不明) 「諸氏系譜」新納氏 萬菊
(年度不明) 次男・三吉が発狂し、蟄居する 「諸氏系譜」新納氏 三吉
寛永5
11月14日
1628 次男・三吉死去(享年未詳) 「諸氏系譜」新納氏 三吉

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